大好評を頂いていますKTM DUKE125、200、ヤマハトリッカー、他チタンエキパイシリーズ、DUKE125をお買い上げ頂いたユーザー様から次のようなご質問をいただきました。

数あるバイクの中でDUKE125のエキパイを作製しようとした理由をできれば教えてください。DUKE125ユーザーとしてNGC-JAPAN製 エキパイがあることは嬉しいことで、作製に至った経緯に興味があります。

2010年 8月。往年の名ライダー、グレアム・クロスビー氏により、試作上がったばかりのマフラーの付いたZ1で、試乗したその日に「NGC、ニュージェネレーションクラッシックだ!どうだい!!」と名付けられたこのマフラー。開発当初のコンセプトはヨシムラがAMAで大躍進し始めた頃への原点回帰。
「マフラーとは」と、原点に立ち戻ったところ今までの常識では考え付かない全く違うものが生まれました。それがNGCマフラーです。

単気筒当たり125ccクラスで外径38.1㎜、200ccで42.7、250ccで45.0、スズキ刀はノーマルで、50.8㎜、改1135ccはなんと54.0㎜のエキパイです。
そんな太さのエキパイではまともに走る訳がない!目詰まりしそうな細かいキャタ(触媒)も付いていてて!テールパイプは76.3㎜?・・・サイレンサーのウールは5㎜厚しか巻いてないし、下はスカスカの爆音に違いない!と、皆さんこのスペックから想像されます。
「今までの常識は忘れてください。発明した僕自身がその時点で28年作ってきたマフラーって何だったんだろう?と思ったんですから!」と言っても、NGCを体験された方でなければ今までの常識をなかなか忘れてしまえないようです。
それならば、大排気量や集合のメリットがない小排気量のシングルで、しかもサイレンサーはノーマルを使う条件でなら、NGCの秘密のひとつ、非常識的なエキパイの太さで成り立つ効果の証明になるだろう!と。
そんな折り、数台の刀NGCのユーザー様が来社された中に、TW225を発見!急遽その場ぶっつけ本番でエキパイの検証実験をすることに。その様子はこちらを。

http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-entry-1328.html

そしてあるとき、KTM DUKE125のエキパイは作ってもらえませんか?とのご依頼をいただきました。
知り合いが持っていたので貸していただけることに。4サイクルの125の記憶なんてCB125JX以来か?CM125は通勤に使っていたな~~だけかな?。
スペック何も知らずに乗り出しました。インジェクションでかかりも一発!ギヤを踏み込み低回転でクラッチミート!スルスルッとした走り出しに、「4サイクル125?おお!時代は進んだな~」とワクワクする気持ちになりました。続けてアクセルを開けていくと~「???」もう少し回してみると~「・・・」そうか!近年のエンジンだから、1万5000位まで回るのか!!ここからなんだな!と思ったが、あれ?1万と500でおしまい???。
何かの間違いだったに違いない?と、もう一度。うん!やはり走り出しはワクワクッ!!続きは・・・・・
な、何じゃこりゃあ!!!

さて、ご質問の本題、なぜこれらのエキパイをリリースすることしたか?です。
あるときヤマハトリッカー用のエキパイ製作依頼をいただき、毎日通勤に使っているという知り合いの車両を借りて初試乗。
「な、何じゃこりゃあ!!これで毎日通勤してんの?何とも思わないの?初めて乗ったとき何とも感じなかったの?」
『え~~?・・買ってから何の不満もなく毎日乗っているし~何が何じゃこりゃあ!なのかも思い当たらないし・・・』
「じゃぁこのチタンエキパイ付けてみな~」
『こ、これだけ?で、何が変わるってんですか?』と、エキパイしか交換しないことに半信半疑で試乗に出かけた彼でしたが、その変化にニッコニコの笑顔!小躍りしながらもうノーマルエキパイには戻せない!!と、口調までハイになっていたのですが~、
『でもね、ポン、と乗って、何じゃこりゃあ!って感じられるのは、小林さんがさんざんいろんなバイクを乗ってきたからじゃないんですか?ただ通勤に使っている僕らじゃ分からないんじゃないですか?』と。
そこで話したのがリズムのおはなし。
「そんなことはないさ!・・・サーキットでレーシングマシンが、コーナー立ち上がってシフトアップしていくときの音思い浮かべてみな。聞いていても気持ちいいでしょ?なぜ気持ちよく聞こえるか・・・それは同じリズムで加速していくから。勿論そのマシンの全ての部分をコースに合った仕様に仕上げてあるわけだが、それがそのリズムで走れなかったらどうなるか?走る以外の部分に気を使わなければならないとどうなるか? タイム出ないし~聞いていても気持ちよくないし~そのうち無理して転倒~。

このトリッカーよりもDUKE125のが排気量小さい分顕著だったけど、ス~~っと走り出して、ワクワク!と感じた低回転域、ところが次の回転域にはそれが無い。高回転域にもやはり無いどころか、回転も重苦しくなっていく。つまり、スタートの低回転域と吹け上がっていく中回転と、高回転域、この三つのリズムが違うんだよ。しかもズンズン重苦しくなる高回転域では・・・
毎フレーズごとに違うリズムの歌を歌えるかい?歌えたとして気持ちいいかい?変でしょ。しかも先に行くにしたがって重苦しくなっていく曲?せめてこれが反対ならまだ増しだが。これは初心者だろうとプロだろうと、50ccだろうと1000ccだろうと関係なく共通なことだよ。」
即座に飲み込めないときにはこんな例も使います。
片方ブカブカの靴を履く、気持ち悪いよね~何故か?
歩きづらいから。との答えが多いんだけど、それはまだ答えじゃない。片方ブカブカで歩きづらいと左右同じリズムで歩けないから。自分の思い通りのリズムを作れないから気持ち良くない。

本体のNGCマフラーのユーザー様からは、極低回転からトルクモリモリで極めてフラットな吹け上がりなのに、頭打ちも無くどこまででも回してもかまわないのか!と間違っちゃいそう!と評されるが、その特性によって何が出来るのかと言うと、
《どこの回転域を使ってもそのユーザーの、そのときのリズムを作り出すことがでできる。》3・4・5(×1000回転)3・4・5、5・6・7、7・8・9、ユーザー個々その時のリズムやワインディングのリズムや、はたまた渋滞状況のリズムなどなど、いつでもその状況での回転数や今のギヤ位置も気にすることなく、自分のリズムを作り出すことができる。
だから気持ちいい!」
リズムの話はハンドリングやブレーキでも同じこと。低・中・高速で違うハンドリングになってしまっている車両も経験にあるが、サーキットのように、特定の速度域だけで使用するなら問題無いが一般道でそんなことはあり得なく、リズムが変わってしまうことに気を使わなければならないことが気持ちいいはずもない。僕はマフラー屋だからマフラーでできることしかできないが、よく他社フルチタンマフラーから鉄のNGCに代えて重量も増えたはずなのにハンドリングが軽くなった!?すごく気持ちいい!けど何で???と驚き問われるが、これはバンク時にアクセル開ければバイクが起き、閉じれば寝るという動きを、NGCのフラットで強大なトルクとアクセルワークに極めてリニアに反応により、右手だけで瞬時に起きる寝るが出来るようになるから軽く感じる。プロの乗り手でなければ、起こす寝かすに無意識にも必ず体を使ってしまう。だから重い。

このリズムのおはなしを何人にも話しているとき《リトミック 》を閃きました。今バイクに乗られている年齢層には馴染みのない単語ですが、ここ10年位前からは幼稚園でも時間を取っている音楽教育方法の一つです。この教育方とは別に将来マフラー作りから引退したら独自の方法の音楽教育に携われればいいなあ~~という僕の希望も含めて、発売から一年も名無しの状態だった『ストレイガチタンエキパイ』を《リトミックチタンエキパイ》と命名しました。

さてこのシリーズ、ステンレスでもう少しお安く作れませんか?との問い合わせも時々いただきます。
NGC本体はコンセプトに原点回帰のテーマでもあり鉄が基本なのですが、「今までと違うこと」にファジーさがあります。これはNGC本体の所でにふれようと思いますが、鉄のNGCマフラーは
柔らかくてファジー(曖昧さ)。
チタンのNGCは
ソリッド(硬い)でシャープ
の方向性です。ステンレスはその間くらい。
小排気量はそもそも大排気量のように走らない。それをカバーしていくにはチタンを使い上記の方向性にしなければキビキビしない。という理由です。

そうそう、次のようなご質問も。
ノーマルエキパイ+スリップオンサイレンサーに換えて高回転域も回るようになっており、正直+リトミックチタンエキパイを付けて何が変わったのか分からないのですが・・・

僕も早い時期に確かめてあります。確かにチタンエキパイだけとどちらがどちら?と。しかし、低回転トルクが細くてノーマルのようにはスタートができない!ユーザー様もけっこう半クラ使って元気なスタートをしていましたがもうそれが身についてしまったのでしょう。それにチタンエキパイを取り付けて
「セカンドスタートしてみて~」
『うわ!出来る!!』

このようなご質問も。

DUKEのサイレンサーは何故作らないのですか?

第一に、DUKEやアグスタのF4のように車体と一体にデザインされている車両は、デザイナーの意思を尊重したいのです。変えてもなるたけさりげなく。
及び、マフラーなら何でも作るわけではありません。僕は自分から次にどの車両のを作るかと
したことは滅多にありません。ほとんどショップさんや個人様からのリクエストから始まります。車両を用意していただき試乗してみて、あ、これならエキパイ直せば良くなるな!サイレンサー変えれば大丈夫だな!どちらも作らねばだめだな~反対にノーマルでいいじゃん!なんの不満があるのかな?などなど。こうすれば良いと分かっていても、技術的に僕には出来なかったり、出来たとしてもこの膨大なコストを誰が払ってくれるのか?など。

そのような理由でDUKEはエキパイしか作らないのですが、最初はエキパイだけ交換するということをユーザー様にどこまで受け入れられるか、理解されないのでは?このクラスのユーザー様がNGCやストレイガ小林やビモータ、アグスタなどなど接点無いだろうし。最初は月に数本だろうとしか思っていませんでしたが、発売から10ヶ月してやっと少々ですが在庫を置けるまでに生産が追い付いたというベストセラーになりました。オーダーしてから長らく待っていただいたユーザー様方々に感謝いたします。

まだ装着されていないDUKEのユーザー様方に、このエキパイシリーズの特徴を。

エンジンをかけた瞬間にノーマルよりも静かになったことに気付くでしょう。
シングル特有のマフラー先端部からのブチブチ音も大幅に軽減されます。

排気臭が大幅に軽減されます。ノーマルはサイレンサー内に触媒が入っているようですが、エキパイにも触媒を追加しています。排気臭の軽減はノーマルエキパイに戻したときの方が臭くて分かりやすいです。

スタート時の低回転トルク
が明らかに大きくなっていることを感じるでしょう。これはセカンドスタートが普通に可能になるほどです。

セカンド以上のギヤチェンジはクラッチを使わなくともアクセルを合わせるだけでスコスコと出来るようになります。
エンブレが緩くなりますので、アクセルオン、オフのギクシャク感が減りライディングが楽になります。

高回転域の重苦しさが無くなり、1万500回転までストレスなく回っていきます。

以上のことから、総合的には各ギヤの守備範囲が広がり、ノーマルより1速も2速も上のギヤで走れるようになり、結果燃費も上がるでしょう。上のギヤで走れると尚ギクシャク感も減り、ライディングの疲労感も減ることにつながります。
馬力や回転数よりも、気を使わず楽チンで気持ちよくライディングに集中できることの方が、結果速かったり、安全にも気を回せることにつながります。

DUKEシリーズの始まりとなる、DUKE125のエキパイ作ってくれませんか?とリクエストしてくれたhidekyoさん。
http://m.blogs.yahoo.co.jp/ccj11750/53497393.html

腰痛を煩いいつ乗れるか分からないのに第一番に予約していただけた misty_hillさん。
http://mistyhill.exblog.jp/17537092/

半ば押し売りしたのに、あまりの感激にWEBオートバイに掲載してくれたオートバイ紙の中村さん
http://www.autoby.jp/blog/2013/03/duke-3039.html?optimized=0
http://www.autoby.jp/blog/2013/03/125duke-cf59.html

空冷四発の世界では知らぬ人のいない まめしばさん。この記事の前はセローです。
http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-entry-1429.html
http://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-entry-1428.html

NGCマフラーの僕のスタンス。

名付け親は クロスビーです。
でも、産みの親は僕、ストレイガ小林です。
ですから、ユーザーさんはみな育ての親になってください。
みんな親でいいじゃないですか!

ちなみにストレイガ(正確にはストレガ)とはイタリア語で魔法使いの意味です。

本体NGCからの一つの秘密から派生したチタンエキパイの育ての親の皆さま方、感謝いたします。

常時リトミックチタンエキパイを在庫していただいているショップ様

千葉市
オレンジカウンティ様

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茨城県笠間市
モトビルト神原様
http://nutec.jp/shop/nutec003892.html

広島県福原市
モーターピット福原様
http://www.mp-f.co.jp/parts.html

福岡県のスティーブモーターサイクル様
http://www.steve-ms.com/about/

モトプロ仙台様
http://mp-sendai.com/

島根県SideB様(サイドB)
http://www.side-bjp.com/